悩めるママの子育て徒然日記

30代主婦 三児の母 趣味は料理、散歩、読書 旦那さんからは『悩むことが趣味』と言われている

習慣

 私は、数日間続けて同じことを繰り返すと、習慣化してしまう。朝起きる時間も、お弁当作りも掃除する場所も。

 そして、一度習慣化してしまうと、それ以上やることはあってもそれ以下はない。厄介な性分だ。

 普段はさして、問題にはならない。全て終えられるよう、大体のタイムスケジュールができている。でも、体調が悪いときや予定が狂ったとき不具合が生じる。やるべきこと全てが、終わらないのだ。

 大抵の人なら、そこで、「では、今日はこれをやめよう」と、臨機応変にスケジュールを変えられる。でも、私にはなかなかそれが難しい。何度か試してみたのだが、やらないとどうしても落ち着かない。段々、やっていないことに目がいって、ストレスになってくる。そして、ちょっとでも時間ができようものなら、なんとしてでも、やろうとしてしまう。

 結果、できない自分にイライラし、無理をしてしまうため疲れ果てる。全く良いことがない。

 旦那さんのお弁当作りもそうだった。結婚当初は作っていた。けれど、子供が生まれてからは忙しくてできなくなった。旦那さんは仕事場で出前のお弁当を頼むようになった。

 しばらく時が経ち、コロナが流行した。大型連休に入る頃、旦那さんは出社人数の調整のため、すこしの間、休日出勤をすることになった。そこで、ちょっとした問題が発生する。休日にはお弁当屋さんがお休みになるので、お弁当を頼むことができないのだ。コロナ禍では食べに行くことも心配だ。コンビニという手もあるけれど、家族のために休日働きに出てくれる(そのかわり、別日がお休みになるけれど)のだし、お弁当を作るにしてもたった数日間だ。それなら作ろうとお弁当作りを再開した。

 手作り弁当を渡した日の夜、旦那さんが言った。

「やっぱり、手作り弁当はいいね」

 お弁当屋さんのお弁当は揚げ物が多いし、野菜が少なめ。私は野菜が好きだから、野菜のおかずが多い。

「そっかぁ。それは良かった」

  褒められて悪い気はしない。

 そのまま何日かちょこちょこと作り続けた。

 そして、お休みが明ける前の最後の出勤。

「今日が最後のお弁当ね」

 旦那さんに念を押して、お弁当を渡した。

 はずだった。

 でも…。

 お弁当喜んでくれてたなあ。

 揚げ物が多いのは心配だなあ。

 今日で最後と決めていたのに、続ける理由を頭の中でが必死に探している。

 そのうち、もう少し続けてみて、やっぱりできなかったらやめようという結論に達する。

 それから、ずっとお弁当作りは続いている。

「お弁当作りはオプションだからね。絶対じゃないからね」

 旦那さんにそう言い続けながら、実は自分に言い聞かせている。お弁当作りが自分の枷にならないように。旦那さんはむしろ、「無理して作らなくてもいいよ」と言っていくれているのに!

 子育てなんて、まさに不測の事態の連続だ。予定は未定。習慣化してしまっている私のタスクをことごとく阻んでくる。その度に、ストレスを募らせてゆく私。

 旦那さんからすれば、毎日やり続けられることも一つの才能だというけれど。

 もう少し、ゆるゆると柔軟に生きていきたい・・・。そう思いながら、今日も一日のダスクを終えるため、せっせと働き続けるのである。