もうすぐ夏休み
小学校や幼稚園から、子供ちゃん達の来月の予定が届く。
目に飛び込んできたのは『終業式』の文字。
そうだ!来月の途中から、夏休みか・・・。
うぬぬ、と唸る。
出産のための入院準備も、お腹の子供ちゃんのための準備も、大方終わり、ほっと一息ついたのもつかの間。
『子供ちゃん達の夏休み計画』を立てねば、と己を奮い立たせる。
毎年、これくらいの時期になると、頭を悩ませる。
一か月以上、一体、子供ちゃん達と何をすればいいのだろう・・・。
自分の子供の頃を思い出す。
公園で蝉取りをしたり、プールへ行ったり、近所の友達と遊んだりしていたなあ、と思う。
でも、今は、そもそも、昔と気温が全く違う。
今年の夏なんて、特に、だ。
昼間に外で遊ばせようものなら、倒れてしまうだろう。
それに、我が家だけだろうか。
幼稚園や小学校が終わった後に、お友達と遊ぶということがない。
ましてや、夏休みに遊ぶ約束なんて、出来ようもない。
どこか連れて行こうにも、車の運転はできないし、お腹の大きいこの身体で、暑い中、子供ちゃん達と歩いてどこへ行けるやら・・・。
ないもの尽くしで参ってしまう。
まあ、できないものは仕方ないので、気を取り直して、子供ちゃん達の要望を聞いてみる。
私 :「夏休みにしたいことはありますか?」
上の子ちゃん:「家で、ごろごろ、だらだらしたい」
私 :「えっ・・・」
上の子ちゃんの、夏休みに対するあまりの脱力具合に絶句する。
本当にそれでいいのなら、楽なのだけれど。
いや、むしろ、『せっかくの夏休み、それでいいのか!』とすら思ってしまう。
にしても、一体、この子、誰に似たのかしら・・・。
上の子ちゃんの可愛い横顔を、つい、まじまじと見てしまう。
そして、もう一名。
私 :「下の子ちゃんは、夏休み、何がしたいですか?」
下の子ちゃん:「海でバーベキュー!」
私 :「・・・」
元気よく答える下の子ちゃん。
でも、今ですら、この暑さ。
下の子ちゃんの望む、その光景を想像するだけで、汗が噴き出してくる。
網の上でお肉とか焼けるより先に、私達が浜辺でこんがり、いい具合に焼けてるんじゃないかしら・・・。
考えるのが面倒になってくる。
でも、無計画に夏休みを迎えるのは無謀だ。
絶対、夏休みのどこかで「退屈だから、ママどうにかして!」と、子供ちゃん達の暴動が起きるに決まっているのだから。
さてさて、どうしたものかな。
とりあえず、子供ちゃん達が興味のありそうなものを思い浮かべる。
まずは、料理だ。
ちょっと時間がかかりそうだけれど、この間買ったイーストがまだ残っているから、パンとかピザとかを一緒に作ってみるのはどうだろう。
それから、簡単だけれど、好みのジュースや果物を買ってきて、ゼリーやアイスキャンディーとかの冷たいスウィーツを作るとか。
ただ、これは私の体調次第のところがある。
なので、保留にしておく。
それから、水遊び。
これは毎年、好評だ。
お風呂にぬるま湯を張り、スーパーボールなどの玩具を浮かべる。
子供ちゃん達の気分を盛り上げるため、遊ぶ時は、もちろん水着だ。
今年は更に楽しんでもらうために、おもちゃの魚と釣り竿を買ってみた。
子供ちゃん達が最近、「釣りがしてみたい」と言っていたからだ。
気に入ってもらえるかわからないので、とりあえず、一つだけ。
けれど、買って早々、子供ちゃん達に見つかった。
しかも、釣り竿が一つしかなかったことから、喧嘩が勃発し・・・。
平和な夏休みを過ごすため、夏休みに入る前に追加購入する予定。
あとは、工作。
作ることが大好きな子供ちゃん達。
時間があると、しょっちゅう何かを作っている。
おかげで部屋の中は、常時、折り紙の切れ端やら空き箱の残骸などが散らばっている。
そして、毎朝、部屋を掃除する度に、怒ってしまう私。
でも、まあ、何か夢中になれるものがあるというのはいいことだよ、ね?
『工作』とネットで検索してみると、まあ、出てくるわ、出てくるわ。
その中で、なるべく、親が手を貸さなくてもできそうなもの、そして、作った後、しばらく遊べそうなものを、レビューを参考に探していく。
いくつか見ていく中で、面白そうなものを発見する。
お花や鳥、虫や魚など。
自分の興味のある分野の物を、紙で作ることができるらしい。
上の子ちゃんはお花で、下の子ちゃんは・・・恐竜か?
子供ちゃん達に何が作りたいか確認して、注文しようと思う。
あとは、塗り絵とかお絵かきとかDVDとか。
私の体調関係なく、子供ちゃん達が家の中で楽しめそうなものを考える。
それにしても、上の子ちゃんを幼稚園に通わせるようになってからだろうか。
毎年、こうやって、夏休みの計画を考えていると、いつも思うことがある。
それは、『子供たちの楽しめるカリキュラムを毎日考えられる幼稚園の先生ってすごい』ということである。
上の子ちゃんも下の子ちゃんも、幼稚園に入ってから、色々な経験をさせてもらっている。
例えば、歌を歌ったり、工作をしたり、水遊びをしたり。
上の子ちゃんは、幼稚園に馴染むのにしばらく時間を要したけれど、慣れてからは毎日楽しそうに通っていた。
それは、今、幼稚園に通っている下の子ちゃんも然り。
普段は、当たり前のように通わせているから、あまり意識はしていないけれど。
いざ、こうやって、子供ちゃん達と毎日どう過ごすか計画を立てようとすると、なかなか思いつかなくて、しみじみ、幼稚園の存在にありがたみを感じてしまう。
今年は、新しい家族がもう一人増えるという意味では、印象深い夏休みになるかもしれない。
ただ、その分、慌ただしくなったり、はたまた、寂しい思いをさせてしまったりもするわけで。
そのような中でも、できるだけ、子供ちゃん達には楽しい思い出を残してあげられるように。
もう一ひねり。
頭を悩ませてみようかなと思う。