絵本
ばばばあちゃんシリーズの『よもぎだんご』という本を買った。上の子ちゃんのリクエストだ。
ばばばあちゃんシリーズは子供たちに人気で、すでに何冊か持っている。その中でも『よもぎだんご』は私も子供の頃に読んだ記憶があって、今までにも何回か上の子ちゃんに勧めてみたものの、なかなか興味を持ってもらえなかった。
が、今回はどういうわけか、この本がいいという。
早速、ネットで注文するとすぐに届いた。
「本がきたよー」
机の上に置くと、すぐさま上の子ちゃんが走ってくる。そして、本を手に取ると、床に座って真剣に読み始めた。
しばらくして、「ねえ、ママ、知ってる?」と、本を読み終えた上の子ちゃんに話しかけられる。
「ヨモギって薬にもなるんだよ」
その言葉を聞いて、思わず顔がにやける。私も子供の頃、そのことが一番印象的だった。
「うん。ママもその本を読んで知ったんだよ」
子供とそんな会話ができるのが、なんだか嬉しい。
私も幼少期、読書好きな子供だった。幼少期の記憶はなぜか鮮烈で、はっきりとまでとはいえないものの、何を読んでいたか、だいたいどんな内容だったか今でも覚えている。
最近、いつか子供たちにと、昔読んだ本の中で良かったものを思い出してはネットで検索している。すると、絵本の類はまだ売られているものも多いが、対象年齢が上がってくるにつれ、廃刊になっていたり、電子書籍のみになっていたりして、もう手に取って読めないのかと少し悲しくなってしまう。
世の中には日々、数え切れないほどの本が出版されている。だから、過去にこだわらずとも、面白い本は沢山あるはずだ。
わかってはいる。でも・・・。
自分が幼少期にドキドキやワクワクを覚えた本を、子供達にも読んで欲しいと思うのは、私のエゴだろうか。
上の子ちゃんの楽しそうに本を読む姿を見ながら、さて、今度は何を勧めてみようかなと、次の本を思案している自分がいた。